使ってみたけど、なんかベタベタする。
そう感じて、洗面台に化粧水を置いたまま、結局使わなくなってしまった。そんな経験はありませんか?
私は化粧品会社で10年以上、保湿やバリア機能を中心にスキンケアの研究をしていました。肌の細胞を使って成分の働きを確認し、実際の人の肌で水分量や刺激の反応を測る、そういった仕事を長年続けてきました。
それだけの知識を持ちながら、自分自身のスキンケアは後回しにしていました。40代になって肌の変化を実感したとき、もっと早くやっておけばよかったと思ったんです。だから今、同じ世代の方に伝えたくてこのブログを書いています。
肌は人によって違います。ここに書いていることがそのまますべての方に当てはまるわけではありませんが、自分の肌を自分で判断できるようになるための考え方の軸として役立ててもらえれば嬉しいです。
この記事では、ベタつきの正体と、良いベタつき・悪いベタつきの見分け方、そして悪いベタつきの原因と対処法をお伝えします。
しっとり感とベタつきは別物です
スキンケアをしたあとの「ベタつき」と「しっとり感」は、似ているようで少し違います。
しっとり感というのは、肌が柔らかく落ち着いている感覚です。触れるとなめらかで、不快感がない状態です。
一方でベタつきは、肌の表面に何かが残っているような感覚で、触るとひっかかる感じや、服に肌がくっつくような不快感を伴うことがあります。
どちらも「化粧水や乳液をつけたあとの感覚」ですが、この違いを意識するだけで、自分のケアがうまくいっているかどうかを判断しやすくなります。
良いベタつきと悪いベタつきの見分け方
実は、ベタつきには「良いベタつき」と「悪いベタつき」があります。
✅ 良いベタつきのサイン
- つけてから数分でなじんで落ち着いてくる
- 肌が柔らかくなった感じがある
- 触れても不快感がない
❌ 悪いベタつきのサイン
- 時間が経っても不快感が続く
- 服や枕に肌がくっつく感じがある
- 肌の表面に何かが乗ったままのような感じが続く
判断に迷ったときは、化粧水や乳液をつけてから3〜5分ほど待ってみてください。その後に不快感がなくなっていれば、それは良いベタつきの可能性が高いです。ケアがうまくいっているサインかもしれません。
逆に、時間が経っても不快感が続くようであれば、次の原因を確認してみてください。改善できることがほとんどです。
悪いベタつきの原因はほぼ3つです
やめてしまう前に、この3つだけ確認してみてください。
原因①:量が多すぎてなじみきれていない
一番よくある原因です。
化粧水は500円玉大が目安とよく言われますが、これは少し多めです。肌への浸透を考えると、100円玉くらいの量から試してみるのがおすすめです。
乳液はパール粒1〜2個分が目安です。思っているより少ない量で十分なじみます。
「たっぷりつけるほど効果がある」というイメージを持っている方も多いのですが、量が多すぎると肌がなじみきれず、表面に残ってベタつきの原因になることがあります。
まず量を半分にして試してみてください。それだけで改善することが少なくありません。
原因②:なじませる前に次の行動に移っている
化粧水や乳液をつけてすぐ、別のことをしていませんか?
ケアが終わったらすぐ次へ、という気持ちはよくわかります。ただ、肌になじむまでには少し時間がかかります。つけてすぐ動いてしまうと、肌への浸透が追いつかず、ベタついたままになってしまうことがあります。
つけたあとは手のひらで軽く押さえるようにして、30秒ほどそのまま待つだけで変わることがあります。こすらず、押さえるだけで大丈夫です。
原因③:選んでいる化粧水・乳液が肌に合っていない
化粧水や乳液には、さらさらとした軽いものから、とろみのある重めのものまで種類があります。
もともとさっぱりした使い心地が好きな方や、ケアのあとに顔がすっきりしていてほしい方は、重めのものを使うとベタつきを感じやすいことがあります。
パッケージに「さっぱりタイプ」「ライトタイプ」「オイルフリー」などと書かれているものが、ベタつきを感じにくい傾向があります。
さっぱりタイプはパッケージのここを見て選ぶ
ドラッグストアで選ぶときは、パッケージの表面か裏面に書かれているキーワードを確認してみてください。
✅ ベタつきを感じにくい さっぱり・ライト・オイルフリー・水分補給タイプ
❌ ベタつきを感じやすいことがある しっとり・濃密・とろみ・エイジングケア
成分表示を見るのは難しく感じるかもしれませんが、パッケージの言葉だけでも十分選びやすくなります。
まとめ
ベタつきが気になっているなら、まず量を半分にしてみることから始めてみてください。それだけで変わることが多いです。
- 量を減らす
- つけたあと30秒待つ
- さっぱりタイプに切り替える
この3つのどれか一つを試してみるだけで十分です。全部一度にやろうとしなくて大丈夫です。
ベタつきの感じ方は人によって違いますし、季節によっても変わります。「なんか合わないな」と感じたときは、やめる前にまず量を変えてみてください。
肌のことは、少しずつ自分に合うやり方を見つけていけば十分です。難しく考えなくて大丈夫です。
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